子に育てられ日記
8歳11か月/2歳11か月 (2019年5月) | |
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新しい年度が始まり一か月が過ぎました。早いもので、息子はもう小学三年生です。新学年の新しい教科書をもらって帰ってきた日のこと、それを見ていた妻が、「最近の教科書にはこんなことが書いてあるんだね」と、真新しい教科書の裏表紙を見せてくれました。そこには、『この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう』と書かれていました。詳しくは知りませんが、どの出版社の教科書にも書かれているようですし、今の教科書には必須の文言なのでしょうか。 |
8歳1か月/2歳1か月 (2018年7月) | |
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政治家の方が、「このごろ、子供を産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考える人がいる」「今は食べるのに困る家はない。こんなに素晴らしい幸せな国はない」と発言されたそうです。話の流れからすると、おそらく、「どうしても生活に困るわけではないのに、子どもがいると自分の楽しみに時間も費用も費やせないからという理由で子どもを持たない選択をする人たちがいる」ことを批判されたのだと思われます。 |
7歳11か月/1歳11か月 (2018年5月) | |
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息子が小学二年生になってもう二カ月がたちました。クラスや通学団のメンバーも代わって、また新しい人間関係が開かれてきているようです。最初はちょっと怖い印象を持っていた上級生の子とも、今は随分と仲良くなったようで、いつも楽しくお話をしているそうです。最初の印象だけで拒絶せずに、誰とでも積極的にコミュニケーションを図ろうとする息子の姿勢は、見習わなくてはいけないといつも思わされます。 |
7歳2か月/1歳2か月 (2017年8月) | |
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今年も八月がやってきました。今月はどうしても「戦争」のことを考えさせられます。特に、近頃は隣国との関係もきな臭くなってきていて、小さな子供でもそんな空気を感じ取っているのでしょうか、息子も、「ぼくは戦争になるのは嫌だ」と素直な思いを口にすることがあります。 |
7歳/1歳 (2017年6月) | |
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先月は娘が一歳になりました。そして今月には息子が七歳になります。だんだん個性も際立ってきて、下の娘などは、息子には見られなかった自己主張の強さを感じさせます。どうしても一人目の子とは違って応対が後回しになりがちですので、主張できることは主張しなければと、幼いながらに感じているのかもしれません。 |
6歳10か月/0歳10か月 (2017年4月) | |
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早いもので、今月から息子が小学生になりました。保育園では、他の人達と共に生活していくことを学ばせてもらいましたが、これからは、それに加えて「知識」を身につけていくことになります。問題に対して正しい答えを導き出す学びが始まるわけですが、世の中には必ずしも「正解」があるものばかりではないことも忘れないでくれればと願っています。 |
6歳7か月/0歳7か月 (2017年1月) | |
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そわそわと待ち構えていたお正月も、気づいてみれば数日が経ち、今ではもう普段と変わらない生活です。今年の元日、六歳の息子は、お爺ちゃんから大好きなレゴブロックをお年玉にもらって大満足の様子でした。それを見ていてふと思ったのですが、子供たちにとって、元日は、「お年玉をもらえる日」という意外に何か意味のある日として受け止められているのでしょうか。 |
6歳3か月/0歳3か月 (2016年9月) | |
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この間誕生したと思っていた娘も、もう三か月を過ぎました。おかげさまですくすくと成長して、このごろは、徐々に彼女の個性もはっきりしてきたように感じます。上の子とは六年の違いがありますが、やはり昔のことも思い出されて、「喃語をしゃべるようになったのはこの子の方が早いな」とか「お兄ちゃんの時の方がおっぱいの飲みがよかったな」とか、いろいろと比較をすることも多いです。しかし、そうして比較することはあっても、不思議とどちらかの方がより可愛いということは思わないものです。 |
6歳/0歳 (2016年6月) | |
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先月、第二子となる女の子が誕生しました。女の子だからなのか、それとも上の子のやかましさに気圧されているからなのか、理由はわかりませんが、長男のときよりも随分おとなしく感じられます。おかげで、今のところはゆったりと子育てを楽しませてもらっています。 |
5歳11か月 (2016年5月) | |
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今月、第二子が誕生する予定です。息子が生まれてから六年になりますので、子どもが生まれるときはどんなものであったか、もうあまり覚えて いないのですが、近頃、生まれてくる子にどんな名前を付けようかとあれこれ考えていて、ふと、六年前もこんなふうだったなと、とても懐かしく感じられました。 |
5歳6か月 (2015年12月) | |
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「女性の社会進出」という言葉が聞かれるようになって久しいのですが、私はいつもこの言葉を聞くたびに違和感を覚えます。ここで言われる「社会」というのは、お金を生み出す活動に関与しているかどうかということのようです。つまり、「経済社会」という、世の中の一つの側面に過ぎません。ところが、そこに参加していないと、まるで「人間社会」の一員とは認められないような風潮があるのは、何かおかしく感じられます。 |
5歳2か月 (2015年8月) | |
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一年でも最も暑い時期を迎えています。ところが、息子を見ていると、この暑い中でもお構いなしに汗だくになって走り回っています。私などは、だれと顔を合わせても「今日も暑いですね」という言葉がまず口をついて出てきてしまいますし、さらには、いつのころからか、「暑いですね」という挨拶の後に「こう暑くてはかないませんね」という言葉が続くのが決まり文句になっています。 |
4歳10か月 (2015年4月) | |
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今月から、息子が保育園の年中に上がります。昨年の入園からもう一年が経ったのかと思うと、時の流れの速さに驚かされます。この一年、家庭以外の社会の中で色々なことを学んでくる子どもの様子は、私の目には本当に頼もしく映りました。もちろん、良いことばかりを覚えてくるわけではありませんので、危ないことや他人に嫌な思いをさせることについては、一つ一つ言い聞かせる機会も増えてきています。 |
4歳8か月 (2015年2月) | |
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携帯電話に、「鬼」から電話がかかってくるというサービスがあるのを御存知でしょうか。子どもが悪いことをした時のしつけのために始まったものだそうです。ここ何年か前から、「地獄」を描いた絵本も、しつけに効果的だということで人気が続いていますし、昔ながらの、「悪いことをしたら怖いことが起こる」という、恐怖感を植え付けることで社会性を養わせる手法が、今また流行っているようです。しかし、それが本当に「しつけ」なのか、それともただの「脅し」になってしまってはいないか、その判断が難しいところではあります。 |
4歳3か月 (2014年9月) | |
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近頃息子が恐竜に興味を持ち始めまして、先月、化石を見るために上野公園内の国立科学博物館に出かけました。都内の公園ではデング熱の感染が続いていましたので、どうしようか迷ったのですが、当時はまだ上野公園での感染は報告されていなかったので、思いきって出かけることにしました。幸い蚊には刺されずに済みましたが、帰宅した翌日、上野公園で感染した可能性がある人の記事が出て、冷やりとした気持ちになりました。 |
4歳1か月 (2014年7月) | |
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私事になりますが、この六月に息子が四歳になりました。もともと口数の多い子ではあったのですが、この頃では、私たち大人の会話にも口を挟むようになり、それが案外的を射たコメントであったりするので、こちらがドキリとさせられることがしばしばあります。 |
3歳10か月 (2014年4月) | |
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早いもので、今月からは息子が保育園に通うことになります。同年輩の子どもたちのなか、自分勝手の通用しない状況でどのようにやっていくのか、心配と共に楽しみでもあります。 |
3歳8か月 (2014年2月) | |
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親にならせてもらったことで、これまでとは違った角度から物事を考えさせられることが少なからずあります。先日、いわゆる「オレオレ詐欺」の被害のニュースを見ていて、初めて子を思う親の目線から事件のことが思われました。 |
3歳 (2013年6月) | |
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先日の新聞で、フランスのパリ郊外で慈善活動をする子どもたちの記事を見かけました。そこに添えられていた、路上生活者に夕食を配る少年の写真に、私は思わず目を奪われました。なんとも生き生きとした、力強い瞳が印象的だったからです。「メルシー(ありがとう)を糧に成長」という見出しのつけられた記事でしたが、そこには、他人のために何かをし、感謝されることに充実感を感じている子どもたちの様子が書かれていました。それが、少年の瞳の力強さの秘密だったのかとうなずかされました。 |
2歳5か月 (2012年11月) | |
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来月には息子が二歳半になります。だんだんと我が強くなってきまして、自分の欲しいもの、やりたい事を強く主張するようになりました。「イヤイヤ期」というのでしょうか、着替え一つするのにも、服を脱ぎたがらなくて大騒動、やっと裸になったと思ったら、今度は服を着たがらなくて大騒ぎと、悪戦苦闘の毎日です。 |
2歳 (2012年6月) | |
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今月で息子が二歳になります。目が離せない時期なのですが、ものすごい運動量で後をついていくだけでも大変です。思い返してみますと、ちょうど一年前のこの頃はようやく歩けるようになったところで、障子の敷居などの段差にもそのまま突っ込んで行ってつまずいたりしていました。ところがふと気づいてみると、いつの間にか、そういった段差に来るとスピードを落としたり、どこかにつかまったりして、スムーズに乗り越えるようになっていました。もちろんまだ小さな体ではひとまたぎで乗り越えられないような段差もたくさんありますが、自分では乗り越えられないことを自覚して、そのまま突き進んで行くようなことはありません。成長するということは、何かができるようになるというばかりでなく、自分に出来ないことが分かるようになるということもあるのだなと教えられました。 |
1歳6か月 (2011年12月) | |
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気がつけば暖房の恋しくなる季節が迫ってきました。この夏は原発事故の影響で節電に努めなくてはいけませんでしたが、冬場の電力事情も今から心配されます。先日、大手自動車メーカーの労働組合が、今夏の節電のために行われた「土日操業」が今後も行われるようだと、子供との時間が削られたり、地域行事に重なったりして大変だという組合員の声を伝えていました。 |
1歳3か月 (2011年9月) | |
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息子も日一日と出来ることが増えてきています。先月のお寺での永代経の折にも、大人のすることを真剣な眼差しで眺めていたということを、お参り下さった方から教えて頂きました。日常においても、私のしたことを知らぬ間に覚えていて真似をすることがあり、子供はこうして一つ一つ出来ることが増えていくのだなと実感しております。その一方、子供のした何気ない行為から、気づかぬ間に自分がそんなことをしていたのだと知らされて、ドキッとすることもあります。「子は親の鏡」とはよく言ったものだと、心から思わされる毎日です。 |
1歳 (2011年6月) | |
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息子が一歳の誕生日を迎えました。日に日に成長する様に驚かされるばかりの毎日です。日頃は皆さんから可愛がっていただき、寺の行事の時なども楽しんで過ごしているようです。 |
0歳5か月 (2010年11月) | |
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今月初旬で息子は五ヶ月になりました。首も座って動きがダイナミックになってきたり、泣き声が力強くなってきたりと、日に日に成長していく姿に驚かされています。そんな子供の姿を見る一方で、先日顔を合わさせてもらったばかりの方が人生を終えられてお葬式を勤めさせてもらったりと、そういう生活を私は送っています。とても対照的に感じる事でありながら、どちらもが人間として通る当たり前の道なのだと思うと、不思議な思いがします。 |
0歳3か月 (2010年9月) | |
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ご門徒さんのお宅にお参りさせていただいた折に子供のことをお話しさせてもらっていますと、男の子だったという事もありまして、よく「後継ぎができて、もう安心だね」という言葉をかけられることがあります。お寺の後継者という意味か、一族の相続人という意味かは分かりませんが、私自身としましては、一人の命が誕生したという喜び以外には何も考えられずにおりましたので、こういう声をかけて頂くと何とお応えして良いか困惑してしまっているというのが正直な気持ちです。 |
0歳1か月 (2010年7月) | |
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息子が誕生しまして一ヶ月半ほどになります。バタバタしながらも、充実した子育てをさせて頂いております。このひと月、彼はよく鼻水を詰まらせまして、最初は風邪でもひいたのかと心配して慌てて小児科に連れて行ったりもしたのですが、どうやら問題無いようで、鼻が弱いのは父親譲りの体質のようです。何しろ初めての子育てで神経質になってしまう面もありまして、色々と些細な事が気になります。彼の鼻詰まりの時も、私は多くの方々と日々対面してお話しさせてもらう生活をしていますので、自分がどこかで悪い風邪をもらって来たのではないかと気になったりもしました。 |
親になりました (2010年6月) | |
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このたび息子が誕生いたしました。名前は「慶喜(よしのぶ)」と言います。正信偈の中にも二回ほど登場するとても大切な言葉です。これは、信心を頂いたこの上ない喜びを表現したものです。これからの人生、私達と共に、本当の生きる喜びとは何なのかをたずねていく仲間となって欲しいという願いを込めた名前です。 |