法事(年忌法要)について

法事に臨む

法事とは

亡き人をご縁に仏教に出遇っていく場です。特に、お葬式と違って落ち着いて勤めることのできる法要ですので、仏教に教えられてじっくりと自分の生き方に向き合うことが出来るのではないでしょうか。法事はお勤めと聴聞が基本となりますので、法話も必ず頂いて下さい。


年忌の繰り方

この地方では、主に一周忌(一年後)、三回忌(二年後)、七回忌、十三回忌、十七回忌といった具合に勤めていき、以降は三・七のつく年に勤め、五十回忌まで勤めます。その後も続けられる場合は、五十年ごとに勤められ、これを遠忌と呼びます。

地方により若干の違いはありますが、この繰り方は、日本仏教の古くからの習わしとして行われてきており、中国の思想の影響をうけていると言われています。

日程のめやす(当寺の場合)
  1. おつとめ(30分)
  2. 休憩
  3. おつとめ(20分)
  4. 法話(10分)

こうした本を用いてお勤めしています

お内仏(仏壇)のおかざり

お内仏の荘厳
(クリックで詳細ページへ)
当寺の場合、休憩をはさんで二座で行いますので、ロウソクは二本用意しておいて頂くのが望ましいです。

法名は、年忌にあたっている方の軸を右側面に掛けてください。

よくいただくご質問

Q.命日より前でなくてはだめなんですよね。
A.そういう決まりはありません。皆さんがそろってお参りできる、
 都合のよい日を選んでください。

法事に限らず、どんな法要でも日を選ぶということはありません。命日の当日に勤められなければそれより早くなければいけないと言われる方もありますが、そういう決まりはありません。蓮如聖人のおっしゃった「仏法のことはいそげいそげ」という言葉があります。どうせいつでも出来るからと仏事を後回しにしようとしてしまう自分を戒めてきた昔の人々の思いが、そういう習慣として残っているのではないでしょうか。


Q.御仏前(御香儀)はどちら向きにお供えするのですか?
A.仏様向きではなく手前向きに置きます。
 また、表書きに「御霊前」とは書きません。

仏前のおかざりは、私たちが仏様に対して何かしてあげるものではなく、仏さまが私たちに浄土の様子を見せてくださっているものです。御仏前(御香儀)は施主でない方がおかざりの代わりに差し出されるものですから、お内仏のおかざりと同様に私たちの方に仏さまから示してくださっているようにお供えするのがふさわしいと思われます。




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おけぞくん